学校も9月を迎えるにあたり、新学期の準備を始められていることでしょう。研究所も今週より研修会・研究会を再開します。各学校でも教師研修会のシーズンです。先生方も新学期を迎えるに当たり、新しい気持ちで、臨めるようにこちらもご協力いたします。

それにしても現在の国際情勢と日本の行く末を照らし合わせてみると、不安な要素ばかりが目につきます。企業さんやマスコミは社会の変化に敏感です。世間の風の流れがどの方向に向かうかを敏感に感じて、速攻で動きを決められます。そうしないと、取り残され、消えてゆくのでしょう。しかし、教育機関はそれを感じてもなかなか動きにしにくい組織です。先日、開成の校長先生がおしゃってましたが、教師や学校は歩むのをやめた時、他以上に非常に保守的になるらしいです。新しいことに手を出すのに、かなり躊躇します。石橋をたたいても、まだ渡らないということがおこります。社会のこんな変化に対して、舵をもう一度しっかりと取り直し、主張を明確にし、それを教育現場に反映させてください。いままでの旧泰然としたやり方に安定を求めるのはもうやめてください。私は、そこが一番不安なのです。舵を切らないで、大きな渦に巻き込まれてしまいことに危惧を感じます。もう一度、社会を、世界を見回して、どの方向に舵を切るべきかを考え、実行してみてください。