国内・国外に起こっている事件の背景に、過去の教育の罪が見え隠れしている。中東への経済支援を何十年としてきたが、教育支援はどれだけなされてきたのか。宗教や民族性、独自の文化を尊重しつつ、人類の不変の望みである暴力のない平和な世界、これを根付かせるべきであったのではないだろうか。イスラム国に行こうとしている学生やオームに参加した目的意識の希薄な学生を育てたのも偏差値教育の罪ではないであろうか。武力で革命を起こしても、必ず武力で滅ぼされている。何回となく繰り返されてきたこの事実に、どうして学ばないのだろうか。日本の憲法は世界中でもっとも進化した憲法である。武力を用いずに問題を解決せよと言っている。人類の英知の見せどころではないでしょうか。

次世代を育てる学校の先生方に、人類の将来がかかっているといっても言い過ぎではない。いま、意識をもっと将来に向けて今を考えないと、転がる石のように滅亡への道を歩んで行ってしまうのではないだろうか。

文責 原田孝